Kanstul 1504 カンスタルトランペット

カンスタルのクラシック系最上級ライン1504です。 最後の巨匠と呼ばれたジグマントカンスタルが伝統的なハンドメイドの製法を守って一本ずつ手作りされていた最後の時代のトランペットです。当時Bachのストラドの倍近い値段でしたが生産数が少なく垂涎の一台でした。 ハッキリと一本通った芯のある音の周りに艶やかな響きをまとうような印象を持っています。 特徴的な43マウスパイプは標準的な25パイプよりオープンで柔軟性が高くマルサリスがBach時代に使っていたウィンドボナに設定されている仕様です。 ハンドハンマードのワンピースベルは72テーパーで、標準的な37ベルに比べると力強くパワフルながら43のような抜ける輝かしさではなく暗く重みのある音です。これもウィンドボナと同じ設定です。 ただ、Bachの４３パイプやMLVのような息を取られる感覚はなくとてもバランスの良いセッティングになっていると感じます。 私観では大きく浅いマウスピースでビャーっと吹く人より小さめ深めのマウスピースで温かみのある音を大切にするタイプのプレイヤーが手にするとかけがえの無い出会いになると思います。 The trumpet Vol2でアレクセイトカレフ氏がインタビューでカンスタルの1503を使用していてBachと比べて表現の幅が広いと答えています。1504は1503とはマウスパイプが25より少し広い25−oであるところだけが異なります。 楽器の状態としては全パーツがスムースでメッキ状態もよく現状で凹みがないだけでなく目立った修正跡も見受けられません。ヤマハの新品のようとは言えませんがこの時代のアメリカの楽器としてはかなり美品の部類と言えると思います。 写真の純正ハードケースが付属します 他にも出品しております。同時購入時などお値引きさせていただきますので気になる商品がありましたらお声がけください。